Favorite:『ジョジョの奇妙な冒険』

子供の頃から本の虫といっても良いくらい本が好きです。

具体的にいうと、高校・大学受験を控えた夏休み、ひと月ちょっとの間に50冊以上の小説を読破するくらい。本棚に入りきらなくなったので数えてみたら、漫画が1000冊程部屋にあったり…といった感じです。

最近はヨガ関係の本を読むことが多いですが、元々は物語のあるものを読むことが大好きです。

“読書の秋”でもありますし、プロフィールにも載せている『ジョジョの奇妙な冒険』について少し書こうと思います。


ネタバレ要素も含みますのでご注意ください。


まず出会いは『るろうに剣心』が好きで週刊少年ジャンプを毎週読んでいた小学生の頃なんですが、最初に読んだ回はナランチャがベロをちょん切って口からダラダラ血を流しながら敵を追い詰めてる回だったのは今でも忘れられません。

多分ジョジョを敬遠してる方々はこういうグロい絵と話が苦手なんじゃないでしょうか。

当時は自分もそのクチで、それ以降学生時代はジョジョだけ飛ばしてジャンプを読んでいました。


それが大好きになるような再会をしたのは、数年前アニメ化した時。OP動画がネットで大盛り上りしていたのをきっかけに面白そうだとまずはアニメを視てみました。

そうしたらそこに出てくる台詞、擬音達は名言と云われ、他の作品で読んだり視たりしたことあるものが沢山!今まで通った作品の原典を見つけたような気持ちで、そこから徐々にコミックを買い揃えていきました。


ジョジョは先ほども書いたように少しクセのある作品ですが、それが長い間愛され続けている理由は、アニメに関わっていたスタッフさん(どなただったか忘れてしまいましたが)の「ジョジョは設定に矛盾があっても、キャラクターの感情に矛盾がないので(脚本を)書きやすい」というコメントに集約されていると思います。

その行動を起こすに至る“芯”の部分と、こんな人いるわ~と思える“人間味”をキャラクター毎に描くのがとても巧みです。

キャラクターが“芯”としてしっかりしているから、その周りがグラついていても(設定の矛盾)人を引き付け続けているんだと思います。

この感じ、人にも当てはまるんじゃないでしょうか。状況に合わせてグニャグニャ変化しているようで、真ん中に“芯”のある人は魅力的に見えます。

そんな訳で最初の軽いトラウマも吹っ飛ばして夢中になってしまいました。


作者の荒木飛呂彦先生も自身で公言されていましたが相当「忘れっぽい」のだそうで、“これは伏線なのか?最後まで先生はこの伏線を覚えているのか?”と荒木先生の記憶力と駆け引きしながら読むのも楽しみの一つです 笑


あと第一部~三部で出てくる“波紋”という力。

これがヨガの呼吸観ととても近く、昔ヨガ雑誌で紹介されていたこともあります。

興味が湧いた方は是非1巻から読んでみてください。


ここまで長い文章を読んでくださってありがとうございます。

気づかれてるかと思いますが、私は世にも珍しい漫画・アニメオタクのヨガ講師です(ジャンルは偏ってますが)。

また何か作品(漫画以外も)を紹介したいと思ってますので、良かったらお付き合いください;-)